商標登録の手順

ここからはいよいよ商標登録の手順を書いていきます。
しかし、私は電子出願については無知なので「書類出願」の方法をご説明していきますね^^;


1・調査


商標を登録するために、まず最初に行うことは、同じ商標、あるいは似ている商標が既に登録されていないかどうか調べることです。
商標登録はどうしても「早い者勝ち」主義なので、一番先に出願した人だけが商標を登録することができます。
せっかく出願しても同じ商標が先に出願されていると審査は通りませんし、出願にかかった時間も費用も全てが水の泡になります…。

なので、一番最初にやるべきことは、既に登録・出願されている商標を調べて、これから自分自身が出願しようとしている商標が登録可能かどうかを調査することなのです。
既に登録されている、または公開されている商標は「特許電子図書館」で検索することができます。
最初は「初心者向け検索」がいいですね。

商標本体、出願者の住所氏名、分類、呼び名、出願日が載っています。
検索のコツなんですが、同一の名称以外で検索してみることです。登録しようとしている商標の前半や後半で検索をかけたり、文字を組み替えてみたりといったかんじです。

ちなみに、この検索を使って【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】を見ることも可能です。
出願書類に記載する【指定商品(指定役務)】がそのまま載っていますので、出願時にどんな書き方をすればよいかもついでに調べることができます^^いい見本ですね♪

ただ、商標は名称が同じ、または似ていても、分類が違えば登録できますので、通常のコードを使っての検索が効率はいいかもしれません。

しかし、コード表を見ながらの検索は結構大変です。初心者向け検索も時間がかかりますし、調査だけだったら弁理士に依頼するのもいいかもしれません。

そうそう。特許庁のホームページに、どのような商標が登録にならないのかも掲載されてますので、一度目を通していたらいいですよ。思わぬ見落としがあるかもしれませんし^^;

商標の調査は念入りにして下さいね!




商標の申請方法は、電子出願(オンライン出願)と書類出願の2通りがあります。

原則は電子出願のようですが…。

これは事前に環境を作る準備が必要ですし、ISDN回線限定の方法なので、個人での登録や滅多に登録をしない方は書類出願がいいと思います。かなり大変…。

手数料についてですが、出願書類1枚で「電子化手数料1,200円(1件につき)」+「700円(1ページにつき)」=1,900円となっています。

書類の作成要項なのですが、特許庁のホームページの上部に「(独)工業所有権情報・研修館」というリンクがありますので、そこから飛んで「特許の出願方法」→下部にある「出願書類等の様式」→「(1)出願書類・商標」からダウンロードして利用できます。PDFかWord形式の2通りから選べます。私はWord形式をダウンロードして使いました。
出願書類様式

←これがその時の様式見本です。
ですが、商標によってはこれ1枚では不足な場合があります(私の友人の商標はTシャツのデザインロゴでこれ1枚で大丈夫でした)その場合は何枚か追加して書かなければなりません。その際は書類の書き方が特許庁のホームページにあります。上部の方に「商標について」とありますので、そこから飛んで「商標登録願の作成要領は?」という部分をよく読んで下さい。

そして出願についてですが、弁理士さんで相談のみもしていらっしゃるところがありますので、書類作成で不明な部分、特許庁のページを見てもわからない場合はアドバイスを受けることをオススメします。

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石川 事務派遣

Last update:2023/9/15


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